去る6月19日、東さぬき市の五名地区で棚田を中心に、 周囲の里山の再生を目指して取り組みを進めている Gomyo倶楽部さんの管理されている棚田を訪れました。 いろいろな学びがありました。

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Fig. 1 五名の棚田の様子

水田のいろいろな種類の稲が植えられていて、 無農薬の管理をされているのでため池にもさまざまな動植物が住んでいて、「生物多様性」を実感できます(Fig. 1)。 いろいろな種類の蛙とおたまじゃくしが元気に跳ね回っています。

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Fig. 2 香川大学チームの田んぼ

いちばん標高の高いところにある1枚の田んぼをお借りして(田植えさせていただいた)ので、 この田んぼをターゲットにして、創造工学部の石塚先生、山本先生らのチームがカメラを設置して田んぼの変化を撮影しています(Fig. 2)。 ひきつづき水文・気象観測も実施し、 リアルタイムでデータを転送するシステムを作る予定とのことです。 田んぼの管理にも役立つと思います。

周囲には2004年の台風災害の後にできた砂防ダム(写真)やコンクリート水路があり、 棚田を守っています。

電柵が張り巡らされているのは、イノシシや鹿、猿などによる獣害対応です。 里山に人の手が入りにくくなっていることが背景にあるそうです。 イノシシのヌタ場があり、かつては人が炭を焼いていたエリアも明け渡した格好です。 炭焼きと経済の関係も大きく変わっています。