趣旨

香川大学・地球ディベロプメントサイエンス国際コンソーシアム(= ICEDS、アイセッズ)は、「あらゆる年齢階層がより良く生きることのできる地域環境・価値共創」をめざしています。より良き将来のためには、地域環境に関する緻密で正確な情報を獲得・共有し、一人一人の行動や政策に反映させることが大切です。歴史に蓄積された伝統知・技術とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に代表されるような近現代特有の微細に専門分化されたアカデミズムとは、「里海」をめぐって、いかに融合されうるのか。

今回のシンポジウムでは、瀬戸内海の環境地誌編纂に取り組む村山氏、科学知と伝統知に関する中村氏の報告のあと、伝統知・技術と科学的知識の融合により里海復活に成功した岡山県日生の事例について田中氏から基調講演をいただく。さらに、日生を取材されてきた伊藤氏に映像を交えながら記者の視点から説明をいただく。その後、報告者全員で里海としての瀬戸内海の今後のあり方についてパネルディスカッションを行う。

日時

2015年3月21日(土) 13:00-16:00

場所

香川大学研究交流棟5F 研究者交流スペース


プログラム

司会

原 直行 氏(香川大学経済学部)

13:00

開会のあいさつ:寺尾 徹 氏(香川大学アイセッズ)

13:10

「里海の環境地誌をいかに作成するか―近世と前近代のはざまから―」
村山 聡 氏(香川大学アイセッズ)

13:30

「IPCCと科学知・伝統知」
中村博子 氏(香川大学アイセッズ)

13:50

「アマモとカキの里海―岡山県日生の事例―」
田中丈裕 氏(NPO法人 里海づくり研究会議)

休憩

14:50

「里海としての瀬戸内海」
伊藤加奈子 氏(NHK)

15:10

パネルディスカッション  ※司会:原 直行氏(香川大学経済学部)

15:55

閉会のあいさつ:村山 聡 氏(香川大学アイセッズ)

主催

香川大学COC

香川大学アイセッズ